ホームはじめにアザミ一覧表 >8-2.キリシマアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  多年生草本、0.5~1.2mH.

   茎 :半直立し縦溝があり上部で1~6回分枝し

      枝は鋭い角度で分かれ伸びている。

  根生葉:花期にもロゼット状で残っている。形状は

      卵形~狭卵形、26~49cmL, 9~27cmW, 羽状深裂

      (時々中裂)、裂片は5~9対 1cmLの葉柄があり

      抱脚する。

  茎 葉:いくつかあり披針形で根生葉より小さく(羽状

      深裂) 両面は無毛で無柄、抱脚する。

  花 期:9~10月。頭花は2~3ケ点頭し密にクモ毛がある

  苞 葉:数個あり 狭楕円形で披針形、0.5~7mmL,1mmL

      の鋭い針を持つ。

  総 苞:鐘形~筒形、粘らなく、19~23mmL, 12~18mmφ

      (自然で)クモ毛が拡がっている。

  総苞片:8~9列, 1mmL程の鋭い先端がある。外片は狭卵

      形で斜上か反曲し10~12mmLで内片より短い。

      最内片は広線形、約20mmLで真直ぐ。

  腺 体:線状で内片にあるが痕跡程度。

    


  分 布:九州南部(霧島山系、鰐塚山、高隈山)

キリシマアザミ (Tsukushicola) 亜節

    キリシマアザミ C. kirishimense

■写真解説

① 鹿児島県・霧島山系えびの高原にて撮影。

② 根生葉は鹿の食害を受けている個体が多い。

③ 総苞は鐘形、緑色、クモ毛がある。総苞片は斜上するが

  花後は開出する。

④ 茎葉は無柄、抱脚する。

⑤ 下茎葉は羽状深裂する。

  (総苞片、根生葉、茎葉の形状について ウンゼンアザミ

  との差異を写真で明確に表現する事は出来なかった。)


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