雌性両性異株、多年草。0.7~2.2高、
茎 :縦溝、半直立。下部からよく分枝し、茎には
クモ毛が広がる。
根生葉:花期にはない。
下茎葉:色、質;表面は鈍い緑色。両面ともほとんど
無毛。
形 状;楕円形か狭楕円形、羽状中~深裂又
は稀に単一で粗い鋸歯がある。20~40cmL,
7~22cmW,1~6cmLで針がある。
裂片;4~9裂、卵形(2~9cmL),斜上し
ている。
葉柄;3~5cmL,無毛、耳片あるが沿下しない。
上茎葉:下茎葉の形状と似ているが より小さい。
苞 葉:3~5ケ、狭披針形か狭卵状披針形、
0.7~2.5cmLで1~2mmの鋭針がある。
花 :花期;9~11月
頭花;2~5ヶ又は点頭。コンパクトな総状花
序又は集合花
花柄;1.5~3.0cmL,密にクモ毛がある。
総 苞:形状;筒形で粘らない。16~21mmL,8~14mmφ
(両性株、自然で)又は6~7mmφ
(雌性株、自然で)クモ毛が密にある。
総苞片:9~11列(両性株)又は6~7列(雌性株)、
1mm程の鋭針
外 片:広卵形、約6mmで尾状の先端があり斜上か
やや反曲する。
内 片:線状披針形、約14mmLで直立する。
腺 体:無い。
花 冠:紫色(両性株)、青紫色(雌性株)、13~20mmL.
分 布:宮崎県及び鹿児島県鰐淵山系
Sect. Onetrophe Subsect Tsukushicola
ヒュウガアザミ C.masami-saitoanum
■写真解説
① 宮崎県鰐塚山にて撮影。
本種は雌性両性異株で写真は雌性株で生育数の約半分
くらいと多い。
② 雌性花の花色は赤紫色が濃く美しい。
③ 両性株は雌性株より花付がややまばらで 花色は薄い
桃色。
④ 両性株は花柄が雌性株より長い。
⑤ 雌性花の総苞は筒形で紫色を帯び クモ毛がある。
総苞片は7列で 中片の先端は斜上。
⑥ 両性花の総苞も筒形でクモ毛がある。総苞片は10列と
雌性花より多い。
⑦ 茎葉の基部は無柄で耳片がある。
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