ホームはじめにアザミ一覧表 >8-5.ヒュガアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  雌性両性異株、多年草。0.7~2.2高、

   茎 :縦溝、半直立。下部からよく分枝し、茎には

      クモ毛が広がる。

  根生葉:花期にはない。

  下茎葉:色、質;表面は鈍い緑色。両面ともほとんど

      無毛。

      形 状;楕円形か狭楕円形、羽状中~深裂又

      は稀に単一で粗い鋸歯がある。20~40cmL,

      7~22cmW,1~6cmLで針がある。

      裂片;4~9裂、卵形(2~9cmL),斜上し

      ている。

      葉柄;3~5cmL,無毛、耳片あるが沿下しない。

  上茎葉:下茎葉の形状と似ているが より小さい。

  苞 葉:3~5ケ、狭披針形か狭卵状披針形、

      0.7~2.5cmLで1~2mmの鋭針がある。

   花 :花期;9~11月

      頭花;2~5ヶ又は点頭。コンパクトな総状花

      序又は集合花

      花柄;1.5~3.0cmL,密にクモ毛がある。

  総 苞:形状;筒形で粘らない。16~21mmL,8~14mmφ

     (両性株、自然で)又は6~7mmφ

     (雌性株、自然で)クモ毛が密にある。

  総苞片:9~11列(両性株)又は6~7列(雌性株)、

      1mm程の鋭針

  外 片:広卵形、約6mmで尾状の先端があり斜上か

      やや反曲する。

  内 片:線状披針形、約14mmLで直立する。

  腺 体:無い。

  花 冠:紫色(両性株)、青紫色(雌性株)、13~20mmL.     

 


  分 布:宮崎県及び鹿児島県鰐淵山系

Sect. Onetrophe  Subsect Tsukushicola

ヒュウガアザミ C.masami-saitoanum

■写真解説

① 宮崎県鰐塚山にて撮影。

  本種は雌性両性異株で写真は雌性株で生育数の約半分

  くらいと多い。

② 雌性花の花色は赤紫色が濃く美しい。

③ 両性株は雌性株より花付がややまばらで 花色は薄い

  桃色。

④ 両性株は花柄が雌性株より長い。

⑤ 雌性花の総苞は筒形で紫色を帯び クモ毛がある。

  総苞片は7列で 中片の先端は斜上。

⑥ 両性花の総苞も筒形でクモ毛がある。総苞片は10列と

  雌性花より多い。

⑦ 茎葉の基部は無柄で耳片がある。

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