ホームはじめにアザミ一覧表 >15-1.エゾノミヤマアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  雌性両性異株の多年生草本、0.2-0.9mH

   茎 :やや斜めで低い位置から1-2回分枝する。

  根生葉:通常花期にも残っている。形状は8~12cmL,

      4~6cmW,中~深裂、葉柄は4.5~8cmで翼があり

      翼の周囲には1cmLの鋭い針がある。

      裂片は5~7対、

  下茎葉:表面は黄緑色、裏面は帯白色で柔かい。

      形状は楕円形~狭卵形、12~18cmL,6~12cmW,

      6~9対の羽状深裂

      根生葉より大きく 両面に多細胞軟毛が拡が

      る。葉柄がある。

      裂片は狭卵形、2.5~4cmL,1~1.5cmW,1~3mmの

      針が付く。

  上茎葉:楕円形~狭卵形、中裂で4~6対、短葉柄または

      無柄で耳片があり抱脚する。

  花 期:6~9月。頭花は単一または2~3の緩い花序で

      下垂する。

      花柄は4~17cmLで濃いクモ毛または褐色多細胞

      毛で覆われる。

  苞 葉:約5ヶで狭卵形、10~14mmL.0.5mmLの弱い針が

      ある。

  総 苞:半球形~広い鐘形、20~26mmL、18~25mmφ

      (自然で)

  総苞片:11~12列,緩くカーブして先端部は波打つ。

      外片は狭卵形、12~13mmL,内片よりわずかに

      短い。草本状で先端は尾状で3~5mmLの細い針

      がある。最内片は線状、17~18mmL,

  腺 体:存在しない。

  花 冠:両性花は青紫色、雌性花は濃い紫色    

  

  分布 :大雪山系、知床


Subsect.Ⅵ  Nutantia

15.エゾノミヤマアザミ C. yezoalpinium

■写真解説

① 北海道 大雪山・白雲にて撮影

② 本種は雌性両性異株であるが 外観だけでは区別の付か

  ない個体が多い。

③ 頭花には変異があり このような個体もある。

④ 総苞は広い鐘形から半球形である。総苞片は10列以上で

  先端は針状に伸びる。

 (左は両性花、右は雌性花と思われる)

⑤ 下茎葉は羽状深裂で両面に軟毛ガ拡がる。基部は抱脚し

  茎に翼状で沿下する。

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