ホームはじめにアザミ一覧表 >15.エゾノサワアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  多年生草本, 0.7~1.5mH.

   茎 :翼があり刺がはえている。

  根生葉:花期にはロゼット状で残っている。形状は楕

      円形~卵形、15~40cmL, 7~12cmW, 裂片は5~

      8(13)対、2~5mmLの鋭い針がある。葉柄は4~6

      cmL.

  下茎葉:根生葉に似ていて 耳片があり 抱脚して

      あきらかに沿下する。

  上茎葉:無柄である。

  花 期:7~8月。頭花2~数個、時々単一が点頭する

      花柄は3~13cmL.

  総 苞:半球形~鐘形、濃い紫色、14~16mmL, 14~18

      mmφ(自然で)。クモ毛が拡がっている。

  総苞片:7列、披針形~線形、斜め又は半開出又はわ

      ずかに反曲した先端があり 開出。

  腺 体:存在しない。

  

  分 布:北海道、千島列島  海沿いから300m

      湿性草地、低地の川沿い又時には乾燥した起

      伏のある斜面

Subsect.Ⅵ  Nutantia

15.エゾノサワアザミ(エゾヒレアザミ)(マミヤアザミ)

     C.  pectinellum

■写真解説

本種は変異が大きく 海岸沿いの低地での観察結果を記す。


① ここ産地の個体が解説文のエゾノサワアザミに近いと

  考える。

  北海道・宗谷支庁ベニア湿原(海岸近く)で撮影。

② 総苞は半球(太鼓)形(径は長さの3倍に近い)で紫色、

  クモ毛がある。総苞片は披針形で重なり合う。

③ 茎葉には耳片があり 抱脚し 茎に沿下して 翼のように

  見える。

④ 下茎葉は羽状深裂。

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■写真解説


① 北海道 宗谷支庁サロベツ原野にて撮影。

  湿性原野の中に生える。

② 葉裏面はクモ毛があり 帯白色。

③ 総苞は半球(太鼓)形で紫色、クモ毛が多い、

④ 茎葉は抱脚し沿下するが翼はあまり発達していない。

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