多年生草本, 0.7~1.5mH.
茎 :翼があり刺がはえている。
根生葉:花期にはロゼット状で残っている。形状は楕
円形~卵形、15~40cmL, 7~12cmW, 裂片は5~
8(13)対、2~5mmLの鋭い針がある。葉柄は4~6
cmL.
下茎葉:根生葉に似ていて 耳片があり 抱脚して
あきらかに沿下する。
上茎葉:無柄である。
花 期:7~8月。頭花2~数個、時々単一が点頭する
花柄は3~13cmL.
総 苞:半球形~鐘形、濃い紫色、14~16mmL, 14~18
mmφ(自然で)。クモ毛が拡がっている。
総苞片:7列、披針形~線形、斜め又は半開出又はわ
ずかに反曲した先端があり 開出。
腺 体:存在しない。
分 布:北海道、千島列島 海沿いから300m
湿性草地、低地の川沿い又時には乾燥した起
伏のある斜面
Subsect.Ⅵ Nutantia
15.エゾノサワアザミ(エゾヒレアザミ)(マミヤアザミ)
C. pectinellum
■写真解説
本種は変異が大きく 海岸沿いの低地での観察結果を記す。
① ここ産地の個体が解説文のエゾノサワアザミに近いと
考える。
北海道・宗谷支庁ベニア湿原(海岸近く)で撮影。
② 総苞は半球(太鼓)形(径は長さの3倍に近い)で紫色、
クモ毛がある。総苞片は披針形で重なり合う。
③ 茎葉には耳片があり 抱脚し 茎に沿下して 翼のように
見える。
④ 下茎葉は羽状深裂。
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■写真解説
① 北海道 宗谷支庁サロベツ原野にて撮影。
湿性原野の中に生える。
② 葉裏面はクモ毛があり 帯白色。
③ 総苞は半球(太鼓)形で紫色、クモ毛が多い、
④ 茎葉は抱脚し沿下するが翼はあまり発達していない。
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