ホームはじめにアザミ一覧表 >17-1.ツガルオニアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  両性多年生草本, 0.8~1.8mH。

   茎 :傾き 円柱形の茎で縦溝があり上部で分枝し

      短褐色毛で表面が覆われクモ毛がある。

  根生葉:花期にもロゼット状に残っている。

      表面は濃い緑, 柔かく薄い。

      形状は卵形又は倒卵形、28~50cmL,11~26cmW,

      両面にクモ毛があるか又は表面の中肋には長

      い褐色の軟毛があり裏面にはクモ毛が拡る。

      裂片は羽状浅~中裂、4~6対、裂片は狭卵

      形、9~17cmL,3~7cmW,鋭角に伸びている。

      1~3mmLの弱い針がある。

      葉柄は10~12cmLで翼がある。 

下、中茎葉:単純な羽状浅裂で 基部には短い葉柄がる。

  上茎葉:無柄で抱脚し 基部には耳片がある。

  花 期:6~7月頭花はゆるい総状花序で2~4ヶ又は単一 

      で点頭し茎から1~4cmLの花柄を出し垂下す

      る。花柄には濃いクモ毛がある。

  苞 葉:2~5ヶ、葉様の披針形か卵形で 1~7cmL,の弱

      い針が付いている。 

  総 苞:鐘状または半球状で22~28mmL,23~33mmW(自

      然で)、クモ毛が拡がっている。

  総苞片:7~8列, 開出かやや反曲している。外片は

      10~12mmLで鋭い先端があり内片より短い。

      1mmL以下の弱い針が先端にある。 

  腺 体:狭卵形状披針形で著しく粘る。

  花 冠:赤血又は赤系紫色、22~25mmL.    

  

  分 布:本州北部(白神山地)


Subsect.

ツガルオニアザミ     C.  shimae

■写真解説

① 秋田県藤里町 白神山地にて撮影。

  車道の斜面のコンクリート法面に多い。(塩基性を好む)

② 茎より数cmの花柄を2~3本出したその先に頭花は垂下す

  る

③ 上茎葉は抱脚し 耳片がある。

④ 総苞は鐘形でクモ毛があり紫色。総苞片は7列位で圧伏し

  表面に腺体があり粘る。

⑤ 茎には短毛が密生し 中茎葉には耳片があり抱脚する。

⑥ 根生葉は下茎葉と共にスカート状に拡がる。

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