ホームはじめにアザミ一覧表 >26.ノハラアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

  多年生草本 0.3~1.2mH。

  根生葉:花期には稀に枯れている。形状は楕円形~狭

      卵形、15~50cmL、6~22cmW、両面は無毛又は

      上面は短褐色覆われている。裂片は羽状中~

      深裂。葉柄は1~12cmL。

  茎 葉:根生葉より明らかに小さく 無柄、わずかに

      耳片があり抱脚しているが沿下していない。

  花 期:8~12月。頭花は3~数個、又は単一で直 

      立。花柄は1~4cmL。

  総 苞:鐘~広鐘形、緑色、15~20mmL、12~16mmφ

      (自然で)濃いクモ毛がある。

  総苞片:7列、狭卵形~披針形、斜上した先端(1mmL

      )が開出している。

  腺 体:存在しない。

  分 布:北部及び中部本州(岩手、秋田、長野、愛知

     (滋賀?))

      日当たりの良い草地、温帯林縁、20~1200mH


Subsect. Ⅸ Sinocirsium  Ser.1 Autumnalia

26. ノハラアザミ     C.  oligophyllum 

■写真解説

① 岩手・遠野市の草地で撮影。

② 総苞は鐘形で緑色、クモ毛が多い。総苞片は7列で先端は

  短く 斜上する。

③ 中部地方産;総苞片の先端はやや長く斜上する。

④ クルマアザミはノハラアザミの1変形で頭花の基部には多

  数の葉状総苞が放射輪状についている。本種の出現は一時

  的な変態現象で毎年その株から一定して出て来ない。

  (牧野:新植物図鑑より)

⑤ 下茎葉は狭卵形で羽状深裂し 小さな耳片があり抱脚する

  葉表の中肋は白色系であるが 中部地方産では赤褐色を帯

  びる個体が多い。

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