多年生草本 0.3~1.2mH。
根生葉:花期には稀に枯れている。形状は楕円形~狭
卵形、15~50cmL、6~22cmW、両面は無毛又は
上面は短褐色覆われている。裂片は羽状中~
深裂。葉柄は1~12cmL。
茎 葉:根生葉より明らかに小さく 無柄、わずかに
耳片があり抱脚しているが沿下していない。
花 期:8~12月。頭花は3~数個、又は単一で直
立。花柄は1~4cmL。
総 苞:鐘~広鐘形、緑色、15~20mmL、12~16mmφ
(自然で)濃いクモ毛がある。
総苞片:7列、狭卵形~披針形、斜上した先端(1mmL
)が開出している。
腺 体:存在しない。
分 布:北部及び中部本州(岩手、秋田、長野、愛知
(滋賀?))
日当たりの良い草地、温帯林縁、20~1200mH
Subsect. Ⅸ Sinocirsium Ser.1 Autumnalia
26. ノハラアザミ C. oligophyllum
■写真解説
① 岩手・遠野市の草地で撮影。
② 総苞は鐘形で緑色、クモ毛が多い。総苞片は7列で先端は
短く 斜上する。
③ 中部地方産;総苞片の先端はやや長く斜上する。
④ クルマアザミはノハラアザミの1変形で頭花の基部には多
数の葉状総苞が放射輪状についている。本種の出現は一時
的な変態現象で毎年その株から一定して出て来ない。
(牧野:新植物図鑑より)
⑤ 下茎葉は狭卵形で羽状深裂し 小さな耳片があり抱脚する
葉表の中肋は白色系であるが 中部地方産では赤褐色を帯
びる個体が多い。
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