多年生草本:0.7~1.4 m. 雌性同株、超塩基性岩地の柏疎林
茎 :ほぼ直立、濃紫色、翼がある。
上部が1~4回(時には10回)分枝。
上部枝にはクモ毛がまばらにある。
根生葉 :花期には生存しない。
下茎葉 :草質。上面は緑色、18~30cmL, 10~20mmW,
卵形~狭卵形、羽状に全裂(櫛の歯状)、
裂片は8~10対、両面は無毛
トゲは長さ1~2mmL,葉柄には2~11cmほどの翼が
あり抱脚し沿下する。
花 期 :6~7月、頭花は1~2個に総状にまばらに付き
点頭し下向に咲く。頭花の花柄は20~125mmLで
クモ毛が密生する。
総 苞 :鐘形、18~22mmL,12~16mmφ。
紅色、無毛あるいはまばらにクモ毛がある。
総苞片 :8~9列、草質、斜上~緩やかに反曲するか
反転。
外片は狭卵形で先端は尾状で尖る。
6~9mmLで内片より短い。
腺 体 :披針形~線形、生時は白色で粘らない。
花 冠 :濃紅紫色 14~15mmL
分 布 :北海道(旭川 嵐山)超塩基性岩植物
ナンブアザミ節チシマアザミ亜節コバナアザミ列
チカブミアザミ
Cirsium chikabumiense Kadota
■写真解説
① 北海道 旭川市嵐山(近文山)にて撮影。
柏林内のササ原の中に生える。
② クモ毛が密生した長い花柄の先に濃紅色の頭花が点頭す
る。
③ 総苞は鐘形で紅~緑色、総苞片は8列程度、斜上又はやや
反曲する。
④ 中、下茎葉はきれいな羽状深裂(櫛歯状)で特徴的であ
る。
⑤ 葉柄には小さな翼があり濃紫色、 茎に抱脚し沿下する。
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