多年生草本:1.5~2.5m 雌性両全性同株
茎 :ほぼ直立し 灰緑色 翼はなく
中部から4~5回分枝する。
根生葉 :花期にはない。
下茎葉 :葉身はやや肉質で 上面は黄緑色17~30cmL,
8~31cmW,卵型時には狭卵形で深裂し 烈片は
3~6対である。
葉柄は5~7.5cmLで 基部は耳状に抱脚し沿下
する。
花 期 :7~8月、頭花は4~5ヶが総状にまばらにつき
下向きに咲き花柄は2.5~10cm。
頭花の基部には狭卵形で2~5mmの苞葉が5個
ほどつく。
総 苞 :狭筒形~筒形。17~18mmL、 7~8mmφ、淡紫褐
色を帯びた緑色。無毛。
総苞片 :9~10列 圧着。 外片は卵形で先端は尾状に
とがる。腺体は被針形~倒被針形~狭卵形、
普通は粘らない。
花 冠 :淡紅紫色
小 花 :淡紅紫色,両性小花は14~16mmL,雌性小花で
12~13mmL
分 布 :北海道 旭川市周辺(蛇紋岩地帯)
ナンブアザミ節チシマアザミ亜節コバナアザミ列
アサヒカワアザミ
C. kenji-horieanum Kadota
■写真解説
① 北海道 雨竜郡幌加内町和寒峠 6月30日撮影
本種は蛇紋岩に生育し黒色又は白黒模様の石が多く見られ
る。
② 上部、中部でよく分枝する。
③ 頭花は数個が集まる。
④ 総苞は狭筒〜筒形で緑色系、総苞片は9列程度で圧着する
⑤ 茎葉の形状は上部では狭卵形、中部では上部より全縁の
広卵形又は羽状裂広卵形、下茎葉は羽状深裂の卵形。
本種はコバナアザミに似るが下茎葉の羽状裂である点で
区別出来る。
⑥ 葉柄の基部にはトゲのある翼があり抱脚する。
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