ホームはじめにアザミ一覧表 >38-14.アサヒカワアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

多年生草本:1.5~2.5m 雌性両全性同株

  茎  :ほぼ直立し 灰緑色 翼はなく 

      中部から4~5回分枝する。

 根生葉 :花期にはない。

 下茎葉 :葉身はやや肉質で 上面は黄緑色17~30cmL,

      8~31cmW,卵型時には狭卵形で深裂し 烈片は

      3~6対である。

      葉柄は5~7.5cmLで 基部は耳状に抱脚し沿下

      する。

 花 期 :7~8月、頭花は4~5ヶが総状にまばらにつき

      下向きに咲き花柄は2.5~10cm。

      頭花の基部には狭卵形で2~5mmの苞葉が5個

      ほどつく。

 総 苞 :狭筒形~筒形。17~18mmL、 7~8mmφ、淡紫褐

      色を帯びた緑色。無毛。 

 総苞片 :9~10列  圧着。 外片は卵形で先端は尾状に

      とがる。腺体は被針形~倒被針形~狭卵形、

      普通は粘らない。

 花 冠 :淡紅紫色

 小 花 :淡紅紫色,両性小花は14~16mmL,雌性小花で

      12~13mmL

 分 布 :北海道 旭川市周辺(蛇紋岩地帯)

ナンブアザミ節チシマアザミ亜節コバナアザミ列

アサヒカワアザミ 

C. kenji-horieanum  Kadota

■写真解説

① 北海道 雨竜郡幌加内町和寒峠 6月30日撮影

  本種は蛇紋岩に生育し黒色又は白黒模様の石が多く見られ

  る。

② 上部、中部でよく分枝する。

③ 頭花は数個が集まる。

④  総苞は狭筒〜筒形で緑色系、総苞片は9列程度で圧着する

⑤  茎葉の形状は上部では狭卵形、中部では上部より全縁の

  広卵形又は羽状裂広卵形、下茎葉は羽状深裂の卵形。

  本種はコバナアザミに似るが下茎葉の羽状裂である点で

  区別出来る。

⑥  葉柄の基部にはトゲのある翼があり抱脚する。

クリックすると拡大写真が見られます