ホームはじめにアザミ一覧表 >38-4.アッケシアザミ

アザミ あざみ THISTLE thistle CIRSIUM cirsium 

 

■写真解説

① 北海道・浜中町霧多布にて撮影。風の強い海岸草原にササ

  類と混生。

② 総苞形状はエゾノサワアザミに似ていている。総苞片は重

  なり合って10列程度ある。

③ 中茎葉には耳片があり抱脚し沿下する。

④ 下茎葉には刺針のある長い葉柄があり 葉の裂片は10対以

  上になる。

  (ここの個体は矮性なものが多い)

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  多年生草本、0.25~2mH.

   茎 :斜めか垂直、刺のある翼がある。

  根生葉:通常花期には枯れている。

  下茎葉:表面は明るい緑色、肉厚で耳片があり抱脚し

      沿下し 長い葉柄がある。形状は卵形~広卵

      形、10~52cmL,7~26cmW, 葉柄は3.5~21cmL,刺

      のある翼がある。羽状浅~中裂、裂片は5~8対

      狭卵形、1~3mmLの弱い針がある。

  中及び上茎葉:羽状浅裂か粗い鋸歯、無柄、耳片があ

      り抱脚し沿下する。

  花 期:7~9月。頭花は単一か2~3ケがやや下向きに点

      頭する。花柄は2~3cmL,3~5mmφ。

  総 苞:半球か広鐘形、20~25mmL, 20~30mmφ(自然で)

      密にクモ毛が拡がっている。  

  総苞片:9~10列,(狭卵形)斜めか半開出している。

  腺 体:内片に痕跡(狭披針形)があり 粘らない。

  花 冠:濃いピンク色、18~22mmL.    

  分 布:北海道

      (根室半島、釧路、根室近郊の太平洋沿岸)

チシマアザミ亜節(Borealicola)

      アッケシアザミ    C.  ito-kajianum

■写真解説

①本種は通常大きな個体で海岸低地に多い。根室市北方原生

  花園にて撮影。

②総苞は広鐘形で総苞片が半開出状にのびる。

③中茎葉には耳片があり抱脚し 茎に沿下する。

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■写真解説

①本種は変異が大きく これは根室半島のノサップ岬の個体。

②総苞片の形状は鐘形~ワン形のものと変異は大きく

 わずかにクモ毛がある。総苞片は10列で形状は狭卵形~針

 金状と変化がある。

③下茎葉には小さい裂片がついた長い柄があり基部には耳片が

 あり茎に沿下する。(刺のある翼片状)

 葉の裂片は10対以上。


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■写真解説

アッケシアザミは変異が大きく ここでは根室半島(30M

程の範囲で撮影した。)での例を紹介する。

①②「この個体は中、下茎葉の切れ込み(裂片)が目立つ個体

 である。

③上茎葉はたいてい羽状裂である。

④総苞の形状はワン型(半球)や広鐘型があり いずれもクモ

 毛が拡がっている。総苞片は波打っている場合が多い。

⑤中茎葉が羽状中裂の個体。

⑥中茎葉が羽状深裂の個体。

⑦右:根元付近の茎に強い毛がある場合がある。

 左:茎葉は抱脚し 翼は茎に沿下する。

⑧ 羽状深裂する下茎葉。