■写真解説
①茨城県北茨木市四時(しどき)川支流にて撮影。花期は
10月中旬。(9月下旬ではほんどが蕾。)
やや湿潤地を好み群生する。肉質の葉が茂り 付近のナンブ
アザミとはすぐ区別がつく。
②頭花は長い花柄の先につく。
③総苞はやや鐘形、緑色(内片部は赤紫色を帯びる。)で
クモ毛がある。総苞片は9列程度で 内片は直立し
中,外片は中間部より反曲または斜上する。
④下茎葉には短い葉柄がある。
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多年生草本、1.2~2.4mH。
茎 :垂直で中間部からよく分枝し 褐色系多細胞
毛で覆われ 上半部はクモ毛がある。
根生葉:花期には枯れている。
中茎葉
色 質:上面は緑色で肉質。表面は無毛、裏面の脈に
沿って褐色軟毛がある。
形 状:幅広い卵形か幅広い楕円形、30~40cmL,15~26
cmW.短い葉柄。
裂 片:羽状中~深裂、裂片は5~7対、又は時々単一の
小鋸形、縁に沿って2~3mmLの弱い針がある。
花 期:9~10月 頭花は5~7ヶでやや頂上部で総状花序
で花を付け又時々斜上または直立している。
花柄は0.5~4cmLまたは無柄。褐色多細胞毛ま
たはクモ毛で覆われている。
苞 葉:単一又はない。あれば狭披針形(約1cmL)で
1mmLの針が付いている。
総 苞:筒形で多少紫色、粘らないか又はわずかに粘
る。16~20mmL,6~10mmφ(自然で)クモ毛が拡が
っている。
総苞片:9~11列, 草本状、1mmLの弱い針が先端にある
外片は狭卵形、5~8mmLの針があり 反曲
しているか 斜上している。中片は伸びる方
向はさまざま。内片は狭卵形、1.5cmで直立し
ている。
腺 体:ないか 時々中片の背面に楕円形の腺体があ
る。
花 冠:青紫色、15~17mmL.
分布 :本州(福島、茨木、栃木)
リシリアザミ亜節(Littorallicola)
シドキヤマアザミ C. shidokimontanum